美容師なのにやらなくて大丈夫なの?!ブリーチなし!パーマなし!メンズなし!ヘアセットなし!〜やらないことを決めた理由とやらなくても大丈夫な理由〜

こんにちは!矢神です。
Sunnyではやらないことを決めて環境改善に取り組んでいます。
タイトルにもある通り、“ブリーチ”、“パーマ”、“メンズ”、“ヘアセット”は新規ではお受けしていません。

※前職からのお客様は施術可能
※リピートのお客様で一部施術する方がいます

今日はそのメニューを辞めた理由と、やらなくても美容師として大丈夫な理由を解説します。

①はじめに

正直に言うと、パーマやブリーチ、ヘアセットなどは美容師としては楽しいと思います。
いろんなお客様に応えられるのは自分の技術が広がっていくようで、達成感もありました。

でも同時に、あれもこれもと求められるほどに、技術の難易度が上がったり、お客様によって仕上がりの好みの差が大きく開きがあり、
誰もが100%満足することはほぼ不可能だと感じるようになりました。
「やりがい」と「心の疲れ」がいつも背中合わせだったのです。

そこで私は考えました。

“全員に満足していただける方法があるんじゃないか”

と。

そこで思いついたのが、

「やらなくてもいいことを“無くす”」ことでした。

ある程度得意な領域のお客様に絞り込んだ方が、
満足してもらえる確率が上がり、自分たちの心も満たされるはず。

そうすれば、お客様も私たち美容師も嬉しいwinwinになって世の中が少し良くなると思い、辞めると決断しました。

そんな感じで、

結論としては

美容師とお客様のために辞めた

ということです。

「もともとのお客様を裏切ることになるじゃん」

という意見が出ないように、すでに担当している方は受付OKとしています。

だから、「新規での受付はしていません」という表現をしています。

ということで前置きが長くなりましたが解説していきます。

②やらないと決めた4つのメニュー

  • ブリーチや派手なデザインカラー
  • メンズカット・メンズパーマ
  • パーマ・デジタルパーマ
  • ヘアセット

これは「できない」のではなく、未来の自分たちとお客様のために選んだ大きな決断です。

③なぜやめたのか?

1. 全員に満足していただきたいから

ブリーチや特殊パーマは、成功したときの喜びも大きいですが、リスクや仕上がりの不安定さもつきまといます。

どれだけ頑張っても「もっとこうして欲しかった」と思われてしまうこともある。
それが重なると、美容師もお客様もお互いにストレスになります。

見せてもらった写真にかなり近づいても「なんか違う、、」みたいな雰囲気になることは1度は経験があるはずです。

しかもお客様が逆に気を使ってくれて「いい感じです」って言ってくれたりしたときには、その場は治まっても自分の気持ちはへこむばかりです。

対象を大人女性の髪と頭皮のケアに絞ることで、私たちは「今日も大満足」と笑顔で帰っていただける確率を格段に高めることができました。

その積み重ねが、お客様と私たち自身の充実感につながっています。

2. 未来の自分たちのために

あれもこれもやる働き方は、一時的には刺激的かもしれません。

でも、長く続けるには大きな負担になります。

  • 毎日が時間との戦いになる。
    しかも施術内容によって所要時間が大幅に変動することがある
  • 教育が複雑になり、スタッフが育ちにくい。
    勉強を止めた時点で時代についていけない、自分の年齢が上がるとデザインが古いと思われてしまう
  • 心にゆとりができず人間関係のストレスが増える

そうした現実を受け入れた上で、私たちは「この先10年20年も笑顔で働きたい」と考えました。
だからこそ、“やらないこと”を決めたのです。

3. お客様の未来のために

お客様が本当に望んでいるのは、「ずっと若くてきれいでいられること」です。

そのために私たちが磨くべきは、派手なデザインではなく、再現性・ケア・安心感。

実際に、若い世代のトレンド系のデザインは50代以上の方には似合わないことが多いです。

最近は減りましたが、ハイトーンにして白髪を隠してもパサついてしまい、
若いのではなく「若作りしている」ように見えてしまいます。

ターゲットを大人女性に絞り、根本的な髪質改善や低刺激カラー、
時代に左右されにくいシンプルな似合わせカットや骨格修正カットに集中することで、

「このサロンに通えば大丈夫」という信頼が積み上がります。

それは、お客様にとっての未来の安心であり、私たちにとっての働く誇りでもあります。

4.女性美容師の転職理由

メンズの刈り上げや、メンズパーマが苦手という女性美容師さんが比較的多いと思います。

ほとんどのお店は「なんとかやってね」って感じで仕事だからやらなくてはいけません。
慣れた方ならいいけど、新規でフェードカットとか来たら困りますよね、、、

そういうストレスを少しでも減らしたいです。

5.規則正しい時間で仕事ができるので残業の心配なし

ブリーチのお客様が夕方にトリプルカラーやダブルカラーで来たら残業確定です。

メンズは当日予約も多く、土日に集中しやすいし、
セットは早朝になることもしばしばあります。

営業後の残業や、土日の早朝はママ美容師には負担になってしまうのですが

お客様に頼まれると「どうにかしなくちゃ」って思ってしまうのが美容師さんの宿命です。

それでモヤモヤするくらいなら最初から無い方がいいです。

④やらなくても大丈夫な理由

数字を見ても、その選択が間違いでないことが分かります。

例えばパーマ比率でいうと

1991年:20〜40代女性の63〜73%がパーマをかけていた

2021年:同世代では10.5〜12.4%にまで減少

パーマ比率は明らかに右肩下がり。
つまり「パーマをやらない」というのは、時代の流れに合った選択でもあるのです。

メンズのお客様は以前は、

メンズ比率が20%を超えると店の成長が止まる

と言われていました。

今はおしゃれな方も増えたのでそんなことはないと思いますが、
自分たちと共に年齢が上がるにつれてパーマやカラーもしなくなりますので単価アップが見込めません。

男性のお客様が多いと女性のお客様も、美容院に入りにくくなっちゃいますよね。

ブリーチは言うまでもなく、大人世代ではやらなくなりますよね。

頭皮のことも気になっていきますし、
インナーカラーやイヤリングカラーをしたい人はいるものの、
割合は少数派ですので、
わざわざ比率を上げる努力を自分たちがしなくてもいいかなと思っています。

髪質や髪の状態によっては施術時間を伸ばさないといけませんし、
予約はカットとカラーで取っているのに急遽ブリーチしたいってなったら色々と困っちゃいますよね。

マンツーマン施術の場合は断るしかありません、、、

以上の理由から、無理にやらなくてもいい、となりました。
その反面、ヘアケアに興味があるお客様に満足いただけるようなメニューを入れたり、研修は定期的に行っています。

⑤まとめ

本当はパーマもブリーチもメンズも、やればやるだけ技術が広がり、美容師としては楽しいものだと思います。
でも、全員に満足していただくことは現実的にとても難しい。

だから私たちは「やらないこと」を選びました。
その結果、

お客様の満足度が高まり

自分たちの充実感も増し

未来に向けて安心して働けるサロンになった

やらないのは制限ではなく、自分たちとお客様の未来を守るための決断です。

トレンドが大きく変わったりするようなことがあれば見直せばいいだけです。

大切なのは、

“今も未来も”充実した美容師人生になること

お客様にためになり続けること

この2つです。

あなたも、もし働き方に迷っているなら、
“こんな働き方もあるんだ”と頭の片隅に置いておいてください。

Sunnyで働くと叶うこと

  • 完全マンツーマン施術/1日2~4名を丁寧に担当
    (カット+カラー+トリートメントで2時間30分)
  • 平均退勤は17~18時、残業ほぼなし
    (予約が無ければ1時間早上がりできる!他のスタッフを待たなくてもOK)
  • 休日は月8〜10日、土日休みの取得も相談可
  • ロボット掃除機等で雑務の時間の無駄を省き、給与は手取り重視(38~45%還元)
  • 16時、または17時までの時短勤務アリ

「やらないことを決めた」からこそ、
安心して長く働ける環境とお客様に心から喜ばれる仕事が両立できています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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